子宮けい癌検診
子宮頚部に人パピローマウイルスが感染して生じる癌です。主に性行為による感染が原因なので、むしろ若い世代に多い癌で、性行為の始まる前の年令での予防ワクチン投与が決め手となります。日本においては、年間約10000人が発症し、約3000人程が亡くなっています。先進諸外国ではすでにワクチンが浸透していて、その原因ウイルスや細胞の検査も同時並行して行われています。結果、けい癌が7割減少したという報告もあり、男性までワクチンを投与する事が検討されている時代です。しかし、残念ながら日本のワクチン摂取率は僅か0.5%前後にとどまり、検診受診率も低レベルを推移していて、20年後の先進諸外国との格差が懸念されます。
当院では、随時、視診・細胞診・超音波断層検査を含む検診を行っています。ワクチンは公的助成のある4価のワクチン接種をお勧めしています。最近、9価のワクチンが発売されましたが、残念ながらこれはまだ行政の助成がなく実費診療となります。