母体保護法指定医・日本産婦人科学会専門医
WHO/ユニセフ 赤ちゃんにやさしい病院

母乳育児について

母乳育児について

なぜ母乳育児なのか?/

どうすればできるのか?

なんとなく「母乳がいいなあ」とか「お産すれば母乳はでるだろうなあ」と思っておられる方がほとんどで、準備や支援が必要なことをご存知ないままに出産を迎えてしまい、自宅での育児に入ってから、赤ちゃんがとにかくよく泣くことに気付かれます。

おっぱいをやっても、おむつを替えても、あやしても泣くと、「おっぱいが足りないかもれない」という根拠のない不安におちいってミルクを足してしまいがちです。それでも、やっぱり赤ちゃんは泣くんですね。おばあちゃんに聞いても「泣くのが赤ちゃんお仕事だよ。お母さんなんだから、がんばらんといかんたい。」では、なんの解決にもならないどころか、めいってしまいます。

家族の姿が変わり、子どもの数が減り、実際にお産を見ることはもちろん、日常の中で妊婦さんと関わったり母乳育児に触れたりする機会が、ほとんどなくなってしまいました。妊婦さんのお母様ですらそうやって苦労されてきたのかもしれません。大半の女性が、世代間伝承や実体験のないまま、ご自身の妊娠、出産、育児を始めてしまっています。

母乳育児について

一方、生活スタイルは便利で楽な方向ばかりが注目され、結果、「生き物としての生業」といった感覚が薄れ、「困難は悪」と決めつけ、それを乗り越える力がなくなってきています。

理想は妊娠前からなのですが、少なくとも妊娠中から生活を見直し、心と体と社会的な準備をしておくことが安産に繋がり、さらにはその後の母子関係や家族関係に繋がっていきます。それを実現するための実際が、ソフロロジー出産、バースカンガルーケア、母児同室、そして母乳育児です。

さて、冒頭の二つの問いの答えは、生き物として「人間」を育てる育児そのものであるということ、赤ちゃんが欲しがる時に飲ませることです。というわけで当院では、ご自身で生む力を付けて頂き、お子さんの生きる力や育つ力に気付き、見守り、自信と達成感を持って育てることができますよう、スタッフ一同、全力でお手伝い致します。

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